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生涯モラトリアム

私について

私はいつも私を欺き続ける。

実のところ、もはや欺いているのかどうかすらわからない。

誰かに対する私。相手や時と場合によって変わる私。私の意志とは関係のないところで勝手に変わる。一種の擬態なのかもしれない。

その都度、別に不快感を感じるほどではないが一人になったとき別の私が文句を言う。

恋人といるときの君、家族といるときの君、友達、職場、学校、顔見知り、他人。私や君は一人なのにたくさんの私や君がいる。とても気持ちが悪い。居心地が悪い。

みんな役者だ。身体は1つしかないのに何通りもの人生を断片的に作っている。

私は私を探し続け、隠し続け、欺き続けた結果、どんな私も受け入れなくなった。

私は、こんなの本当の私じゃないと理想の私を私に押し付ける。私はその理想の私こそ私ではないこともわかっている。

 

もういっそ外界との関わりを絶とう、極力減らそうと思ってみたが、私はそんなに強靭なメンタルの持ち主ではなかった。完全に宇宙に一人の状態で生まれたならまだしも、一度他人を知った以上難しいことだった。そしてこんな私にも優しくしてくれる人がいる。だから私は世界を恨み切ることも出来ないし捨てることも出来ない。人は中毒性が高い。

しかし、私の安定剤となる人たちも私を不安定にする。理由は上記の通り、その人たち以外のときの私も私はすでに知ってしまっているからだ。そしてどの私も私であり、それが私を嫌悪させる。

 

こういった症状がまだ軽かった高校生の時期にペルソナという言葉を知った。だからどうというわけではない。ただ覚えているだけで今の私にはなんの役にも立たない。

 

答えが出ない私は私を摩耗させるだけだと思うので今日はもう寝る。